ともだち展とは

「21世紀を平和の世紀にしたい」という願いからスタートした絵画展「南北コリアと日本のともだち展」。

1990年代後半に朝鮮民主主義人民共和国で起きた水害の被災地に人道支援を行なった「KOREAこどもキャンペーン」など、日本の国際協力NGOの活動がきっかけとなっています。

その時に現地で出会った幼稚園や小学校の子どもたち。日本ではほとんど知ることのないその姿を、一人でも多くの人に伝えたいという思いから、子どもたちの絵を持ち帰って展示会を開催することにしたのです。

きっかけは人道支援活動

 1995年に北朝鮮で起きた洪水被災地に対して、96年から日本国際ボランティアセンターなど複数の団体が協力して食糧を送る人道支援をしました。
 その際に北朝鮮で出会った幼稚園や小学校の子どもたちの姿が印象的で、日本ではほとんど知ることのない北朝鮮の子どもたちの姿を日本に伝えたいという思いがこの活動の出発点になっています。

 2001年6月、韓国や在日コリアンの子どもたちを含めた絵画交流イベント『南北コリアと日本のともだち展』を実行委員 会形式でスタートしました。東京・ソウル・平壌のほか日本各地でも展示会をおこない、実際には行き来の難しいこの地域の子どもたちが、絵とメッセージの交換を通して「出会う」ことを目的としています。


子ども交流:実際の行き来を通して相互理解を深める

 絵の交換だけでなく、「できることから始めよう」とスタートした相互訪問では、17年間で日朝・日韓間をのべ150名以上の子どもたちが行き来しました。韓国のパートナー団体「オリニオッケドンム」が韓国で主催する行事に日本在住の子どもたちが参加したり、平壌市ルンラ小学校で行なう絵画展や交流会に日本人や在日コリアンの子どもたちが同行したりしました。

相互理解こそが平和の礎

 お互いへの関心を持つこと、違いを認め合うこと、そして歴史に学びながらともに平和な東アジアを築いていく仲間となること。こうしたステップが、いまは不安定な私たちの足元をゆるぎないものに変えていく礎になると考えて、私たちは韓国NGO「オリニオッケドンム」や、朝鮮の小学校とともに、絵に限らない相互理解の方策を模索し続けています。


沿革

2001年:テーマ「あなたのこと おしえて」
日・韓・朝からの絵を一同に集めた「ともだち展」がスタート
2002年:テーマ「わたしのこと ぼくのこと」
日本からの絵を届けることで平壌の小学校で絵画展示を実現。日韓の子どもたちの往来がスタート
2003年:テーマ「わたしのこと ぼくのこと」
公募によって日本からの応募数が増加。韓国からの子どもたちを迎え、ワークショップを開催。日本各地で巡回展が開かれました。
2004年:テーマ「みんなで あそぼう」
絵に添えられたメッセージのやりとりで双方向の交流が実現
2005年:「わたしの たいせつな じかん」
「絵に描いた実物大の私」を送り合い、等身大サイズの平壌の子どもたちも来日。
2006年:テーマ「ともだち たくさん 大集合」
韓国から子どもたちも来日、ともだちワークショップではゲームや共同制作を楽しみました。ソウル、平壌、その他各地で巡回展が開催されました。
2007年:テーマ「わたしの たいせつな人!」 
イラストレーターの黒田征太郎さんとの共同制作「画用紙のどうぶつえん」
2008年:テーマ「わたしの 友だちをしょうかいします」
共同制作「北東アジアにかける虹」
2009年:テーマ「わたしの行ってみたいところ」
韓国の絵本作家・柳在守さんにご協力いただいた共同制作「平和の木」
2010年:10年後のわたし、未来のせかい
ともだち展10周年。絵本作家の浜田桂子さんと東京・平壌・ソウルでの共同制作「行こうよ!가자 가자 おまつりひろば」
2011年:テーマ「わたしとわたしのたからもの」
共同制作「つなぐ*つながる*ともだち列車」は横浜、東京、ソウル、平壌、延吉、大阪、気仙沼で作ったほか、 福岡やさいたまなど国内各地で展示した際には、展示会を見てくれた多くのみなさんのメッセージをいただきました。
2012年:テーマ「ともだちと一緒に行ってみたいところ」
「ともだち名人キャラクターづくり」を江華島(韓国)や平壌(朝鮮)、延吉(中国)のほか、東京や大阪などでとりくみました。
訪朝の際には日本の大学生が同行し、日朝大学生交流がはじまりました。
2013年:テーマ「わたしのねがい」
絵本作家浜田桂子さんの『へいわってどんなこと』の一場面であるパレードの共同制作をおこなう。
2014年:テーマ「私のまちにおいでよ」
韓国、朝鮮、中国、そして日本国内各地の子どもたちの直筆のメッセージや街の写真、大阪と東京では「ねんどでつくった”まち”」も展示。8年ぶりとなる平壌展が平壌市ルンラ小学校で開催!
日朝大学生交流では、日本人学生と平壌外国語大学で日本語を専攻する学生が平壌市内を巡りました。
2015年:テーマ「わたしのお気に入り」
共同制作「等身大の自画像」を描く子どもワークショップを各地で開催。
2016年:テーマ「わたしの一日をしょうかいします」
共同制作「東アジアの空に平和をよぼう」では、各地域の子どもたちと凧を制作、平壌の小学校や東京展の会場では凧揚げも行ないました。
2017年:テーマ「わたしの楽しい時間」
「大きくそだてみんなの木」平壌(朝鮮)、延吉(中国)、軍浦(韓国)の子どもたちの自己紹介とメッセージを集めた共同制作。
2018年:テーマ「わたしのまち、あなたのまち」
現在、絵画を募集中。また、東アジアの各地域を絵画展会場に再現するため、共同制作「わたしの街においでよ!」のワークを開催しています。
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