クリスマスコンサート ともだちの街へWS

クリスマスコンサートとともだち展ワークショップ

ユネスコ・スクール晴明丘小学校音楽部のクリスマスコンサートが

あべのハルカス近鉄本店7F街ステーションで行われ、

その終了後に「ともだちの街へ」という今年度の子どもワークショップに参加していただきました。

  

 

子どもたちの歌声が7階の会場に響き、とても素敵でした。

会場を彩っている絵は、2014年のテーマ「わたしのまちにおいでよ」で描いた絵や

中国・延吉でのワークショップを終えもどってきました。

  

 

 

2015 ともだち展大阪展 「わたしのお気に入り」

2015 南北コリアと日本のともだち展大阪展

テーマ 私のお気に入り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵画展について

11月13日(金)~11月15日(日)の三日間、大阪国際交流センター(とよなか国際交流協会:11/20~12/4)で、今年のともだち展・おおさか展の絵画展が開催されました。

今年のテーマは「わたしのお気に入り」。政治的・歴史的な理由によって、なかなか直接出会うことが難しい子どもたちが、絵画を通していま一番の流行、一生懸命になっていることなど、互いの生活文化を紹介し合うことを目的に設定しました。子供たちが異文化と出会う姿、そこから若者や大人たちも国際交流の意義をそれぞれが感じ取れたのではないでしょうか。

展示枚数は合計238点も集まりました。内訳は、大阪148(学童保育ハヌル14、第四初級26  、晴明丘38  、御幸森14 、北大阪朝鮮学校23、福島朝鮮学校24、民族学級9)、韓国30、北朝鮮30、中国30でした。今年は、北大阪・福島の2つの朝鮮学校から、初めてにも関わらずたくさんの絵画を提供してもらいました。なお、展示会場への来場者は一般180名、ボランティア26名でした。やはり三日間の展示は短くて、行きたくても行けなかったという声もいただきました。  

今年は展示会場に、これまでにない大きな工夫を施しました。

一つは、これまでのように絵を壁にシンプルに貼るだけでなく、「宙吊り」展示を取り入れました。天井の金網にフックを吊るして絵画を吊るして展示し、展示会場に立体感を出し、躍動的な異文化交流空間を創り出しました。

二つ目に、会場の床に黒いテープを貼って「大陸マップ」をかたちづくり、南北コリア・日本・中国の位置関係や、それぞれの国や街の「近さ」を表現しました。トルハルバン(済州島)、東京タワー、パンダ(中国)など、その国や地域に特有のイラストを床に張り付けたりする工夫もみられました。

三つ目に、展示会場の中に各種イベント・コーナーを設置しました。たとえば、へいわコンサートのステージ、コーヒー・柚子茶カフェ、粘土コーナー(去年のこどもワークショップ)、朝鮮伝統あそび、民族衣装体験などを用意しました。へいわコンサートは、ボランティアスタッフ、民族講師のソンセンニムや韓国義政府市立パルコク中学の子どもたちが出演してくれました。

展示会場の工夫は、ボランティアチームのスタッフが主導で、企画段階から自由にアイデアを出し合い、準備・当日までおこないました。宙吊り展示、床マップという画期的な展示工夫は、ボランティアメンバーの積極的な関わりによって実現しましたし、当日会場で臨機応変に生まれたアイデアもかたちになりました。

こどもワークショップ

11月14日(土)には、大阪国際交流センター3F・会議室3にて、こどもワークショップをおこないました。今年は、こどもたちが等身大の自画像をつくりました。当日のスケジュールは以下のとおりです。

  12:00~ スタッフ集合・打合せ・会場設営

13:00~ 開場・受付開始(名札配布)

  13:30~ 開会の挨拶、進行の説明

  13:40~ アイスブレイキング (じゃんけん列車)

  14:00~ オリエンテーションのあと「等身大自画像」作成

  15:00~ 写真撮影、解散

こども参加者は23名(みなみこども教室13名、他は晴明丘小学校6人、大江小学校3人、個別1人)でした。今年の参加者は予想以上に活発で、アイスブレイキングのじゃんけん列車もはじめから大騒ぎで楽しんでいました。

「絵になった自分の分身が海を越えて、東アジアのともだちに会いにいく」ことをコンセプトに、今年度のともだち展から実施。おおさか展当日から、会場にはすでに中国、南北コリア各地域で描かれたこどもたちの自画像が届けられ、飾られました。

まずはオリエンテーションで、ボランティアリーダーがこどもたちに等身大自画像の説明をおこない、こどもたちの興味を引き付けました。その後、20人ほどの参加者を4、5人ずつ班に分けます。そのうちの一人がモデルとなり、みんなで体の線をかたどったあと、顔や服を自由に描いていきました。ここでも10~20代のボランティアメンバーが多数参加し、こどもたちの自画像製作をほぼマンツーマンでサポート。「みなみこども教室」の子たちをはじめ、海外にルーツを持つ子たちも参加しており、祖国の言葉をつかって、あいさつや名前を書いたりもしていました。

トークイベント

最終日の11月15日(日)は、展示会場にてトークイベントをおこないました。テーマや話し手などは、以下のとおりです。

〈第一部〉11:00~ 

テーマ:10代しゃべり場!!~平和ってなんだろう?大人に向かってひとこと言いたい!~ 

話し手:義政府市立パルコク中学3人、鶴見橋中学5人、KIS(コリア国際学園)5人 

〈第二部〉14:00~

テーマ:ともだち展が「いま」果たす役割

話し手:筒井由紀子(KOREAこどもキャンペーン)、米田伸次(国際教育フォーラム)、洪里奈(コリアNGOセンター)

〈第三部〉16:00~

テーマ:20代しゃべり場!!~東アジアでの国際理解に必要なことは?~

話し手:奥野佑樹(エリーニユネスコ協会)、イ・ソヨン(2011年韓国ゲスト引率スタッフ)

  • コーディネーター:一部~三部通してKEYスタッフが担当

10代しゃべり場では、「平和とはどういう状態か?」、それは戦争をしないことであり、いつも通りの暮らしをできること、などから議論がスタート。では「いつも通りの暮らしとはなにか?」、安心して毎日を送れることであり、そこに差別があってはならないという意見。でも、戦争や差別がないのは大前提だが、みんな同じように仲よくするために、個性や多様性がなくなってしまう世界もおかしいという意見。けっきょく、自分の立場を超えて、想像力を働かせて、自分の知らないひとたちと出会うことが重要。などなど、予想を超える議論の盛り上がりを見せ、大人顔負けのトーク展開となりました。

20代しゃべり場では、平壌との交流事業に参加した日本人大学生が、実際相手と「出会う」ことからはじまる国際交流の大切さについて話してくれました。次に、韓国からのゲストは、異文化との出会いをこどもたちに提供する活動経験を語ってくれ、韓国社会における多文化教育現場についての意見を共有できました。さいごに、異文化交流において「歴史は重要」という話になり、在日コリアンのように歴史から自由になれない存在はこれからもいるわけで、なんのためにどんな歴史を継承するのか?と問題提起がありました。自分の知ってるようで知らない家族や祖父母の生活史などと「出会う」ことも、未来志向の国際交流と並行しておこなうべきであるという意見も出ました。

今回実施したトークイベントは、「こどもの発信の場」となることを実感しました。今後は、トークイベントと絵画展の二本柱をどう絡めて、効果的に展開していくかが重要であり、共通する目的は多文化との「出会い」場づくりであると言えそうです。

ボランティア参加者の感想

ともだち展では、誰もが心地よい場をみんなで作り上げていく、というとても素敵な経験をさせていただきました。どうすればたくさんの人に来てもらえるのか、どうすれば楽しんでもらえるのか、どうすれば子どもたちの思い、私たちの願いが伝わるのか…ボランティア一人ひとりのそんな思いが、顔を合わせる度にどんどん形となり、楽しみながら夢中で準備をしていました。当日はたくさんの方に来ていただきましたが、その中心には子どもたちの笑顔がいつもありました。お気に入りのたくさん詰まった子どもたちの絵、今にも本人が飛び出してきそうな等身大絵、粘土でのにぎやかな大阪の町づくり、ギャラリーコンサートでみんなで歌ったり、ギャラリートークでは白熱した議論で盛り上がったり。いつのまにかみんな友だちになっている子ども達の姿に、大人達の方が緊張を解かされていったように思います。

初日にたまたま近くを通りかかったのをきっかけに全日参加してくれた子が、平壌の子が描いた絵を見て「おれ、この子に会ってみたい!」と、楽しそうに目を輝かせていた姿がとても心に残っています。会いたい人に自由に会いに行ける社会にしていきたい、でもそうじゃない今の状況って何だろう。本当の平和って何なのか、改めて考えさせられ、こういった交流の輪をもっともっと広げていくことの大切さを強く感じました。そのためにも自分に出来ることから少しずつ行動していきたいです。来年も、もっともっと友だちや知人を誘って、絶対参加したいと思います。(文友希)

■(参考までに)

今年度のともだち展は、南北コリアの政治情勢、運営主体と財源の確保など、いくつかの困難を抱えながらも、果敢に新たな領域にチャレンジしました。さらに、今年度の活躍したボランティアチームは、次世代の担い手づくりに希望が見えだしたと言えます。

国家の枠組みや、メディアにとらわれない、こどもたちによる純粋な国際的な出会いの場づくり。ともだち展が持つこの大きな意義と魅力を絶やさないために、今後も継続的な開催を目指して、工夫を凝らしたアイデアと、担い手・支援者のネットワークを広げていきましょう。